2024年11月29日

 山本峯章チャンネル 苦言直言第54回

 狂気のトランプと恥知らずの石破で崩れてゆく日米の連帯と世界秩序
 トランプが大統領になったら24時間以内にウクライナ戦争を片づけてみせると豪語した。
 かつて キッシンジャーは ウクライナ問題を解決するには ウクライナ4州をロシアにさしあげるしか方法がないといった。
 ウクライナがそんな調停案をのむはずはない。
 なんのために多くのウクライナ人が祖国防衛の犠牲になったのか。
 トランプとキッシンジャーの考え方が似ているのはともに共和党陣営だったからであろう。
 欧州安保会議(ブタペスト合意)で アメリカとイギリス ロシアが ウクライナに 核兵器の放棄を約束させた。
 その代わりに ウクライナの安全保障を請け負った。
 ウクライナも合意して ブタペスト合意覚書に署名した。
 フランスと中国も 個別的に同様の保証をおこなっている。
 したがって 本来 この五つの国は ウクライナの平和をまもらなければならない立場にある。
 ところがロシアは この約束を破って ウクライナを侵略した。
 ウクライナが 奪われた4州をロシアに譲るという トランプの調停にのるはずはない。
 核大国だったウクライナが クリミア半島から4つの州までロシアに奪われたのは ブタペスト合意にのせられたからで 5大国にダマされたのである。
 フランスや英国 日本は アメリカが手を引いてもウクライナ援助をつづけるといっている。
 北朝鮮は ロシアに兵隊を送っている。したがって トランプが北朝鮮に接近しようとしても以前のようにはいかないだろう。
 ロシアと北朝鮮は軍事同盟をむすんでいる。ロシアも中国も北朝鮮の核保有をみとめている。北朝鮮は強気で トランプが核の廃棄をもとめても応じるはずがない。
 北朝鮮の核は 防衛のもので 攻撃のためのものではない。
 核ほどつよい抑止力をもった武器はない。
 しかも攻撃にも使える悪魔の兵器である。
 親子三代でつくりあげた核による盤石な国家防衛体制を放棄するわけはない。
 トランプは 援助とひきかえに核を捨てろと迫るだろう。
 中国のように改革開放をやれと 国をひらけと圧力をかけるはずだ。
 だが 相手にされない。
 北朝鮮は トランプのいうとおりにはならないのである。
 アメリカは 北朝鮮が核保国であることを容認せざるをえない。
 北朝鮮が核非保有国としてみとめられると 韓国も核をもつと言いだすにきまっている。
 韓国では70%の国民が核保有をもとめている。
 日本の防衛体制は風前の灯である。ロシアや中国 北朝鮮や韓国が核をもてば 日本をとりまく4つの国が核をもつことになる。
 日本はどうすれば安全保障を確保できるのか。
 核アレルギーをおこしても 日本をまもることはできない。
 トランプは不動産屋で 台湾をまもってやるから防衛費をGDP2・5%から9%まで上げろという。
 アメリカから武器を買えという商売人の発想である。
 アメリカは軍産複合体で 軍事と商売がつながっている。
 中国が台湾を攻めたら150〜250%の関税をかけるともいっている。
 それでは中国はつぶれてしまう。つぶれるくらいなら戦争をえらぶだろう。
 トランプの危険な考えには理解がおよばない。
 トランプの本心が見えないので ウクライナ戦争を24時間で止めさせるという話も真にうけることはできない。
 台湾有事の場合 トランプがどうでるのか予測がつかない。
 石破はよほどしっかりしなければ相手にもされないだろう。
 まず国内政治を安定させることが最優先課題だ。
 自公で過半数におよばず 野党と組まなければ 政策も予算案もとおらない。
 与党がこんな状態では 日本の行く末が案じられるばかりなのである。

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posted by office YM at 03:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする