2018年04月27日

 神道と世界最古の文明「縄文文化」42

 ●天皇と国家「勅と法」(13)
 歴史も国家も、合理と非合理の両面からできている。
 理屈で割り切れるものと、理屈どおりにいかぬものが混じりあい、あるいは交互にあらわれて、歴史や国家、世界をつくりあげているのである。
 国家における権威と権力、社会におけるカネと文化の関係がそれで、モノやコトは、その一方で、目に見えない神秘的でふしぎなるものとバランスをとりあっている。
 古代社会や中世の封建制のみならず、現代の社会体制および社会全般においてすら、理屈と理屈で割り切れぬものが、ひろく、深く根を下ろしている。
 初詣や七五三詣、地鎮祭やお祓い、行事や儀式から親子や男女、社会生活における習俗まで、人間や社会を支配しているのは、理屈をこえた、ふしぎなるもので、世界が理にかなったことだけからできているなどというのは、とんだカンちがいである。
「天皇の男系相続には合理的理由や論理的必然がない」といってのけた山尾志桜里は、先の衆院選(愛知7区/無所属)で当選後、ダブル不倫疑惑を報じられた倉持麟太郎弁護士を堂々と政策顧問に起用した。
 それが「合理的理由や論理的必然」のゆきつくところで、常識や恥の意識という社会通念を欠いたガチガチの唯物論なのである。
 共産主義をうんだ唯物論はとっくに滅びたが、日本では、合理主義や論理的思考として、いまなお、左翼や反日主義者の最大の武器になっている。
 共産主義が滅びたのは、心というふしぎなるものを捨てたからで、唯物論が大手をふっているのは、中・朝の共産党国家と日本共産党、日本の左翼アカデミズムだけである。
 日本共産党は「一つの家系(皇室)が日本を象徴する制度が未来永劫つづくのは不合理(日本共産党小池晃書記局長)」という立場に立っている。
 綱領で「日米同盟破棄」「自衛隊廃止」を謳うのと同じレベルの話で、合理や論理を立ててゆくと、現実を見失い、やがて、迷妄の世界へ落ちこんでゆくのである。

 現実が、合理や論理をこえていることを理解しておかなければ、唯物史観や歴史実証主義に陥って、現実や生きた歴史が見えなくなる。
 生きた歴史というのは、歴史の連続性のことだが、歴史学会や法曹界など日本のインテリは根こそぎ左翼で、小泉政権下の「皇室典範に関する有識者会議」の吉川弘文座長(元東大総長)は、誇らしげに歴史の断絶を宣言した。
 いうまでもないが、天皇は歴史的存在で、万世一系は、歴史の連続性と一体である。
 ところが、古代史をみても、天皇中心の国のかたちが見えてこない。
 歴史学者が唯物史観や歴史実証主義に立っているからで、合理や論理をとおして歴史を見ているのである。
 戦後、歴史書から天皇が消え、日本史は、日教組仕込みの唯物史観になった。
 皇国史観が悪の権化になったからだが、天皇は、国家においても歴史においても、合理をこえた最大のふしぎであって、天皇を抜きに日本の歴史を読み解くことはできない。

古代は、原始古代(紀元前)から大和朝廷時代、奈良、武士が台頭してくる平安時代後期(1100年頃)までをさす。
 そのなかから、この国の成り立ちや天皇のすがたを浮き彫りにする出来事を書き出してみよう。
 
 BC 660 神武天皇が橿原宮で即位
 BC 581〜98 欠史八代
 BC 100 楽浪海中に倭人有り。分れて百余国と為る(漢書地理志)
 150 日本で大乱(後漢書他)
 239 邪馬台国の卑弥呼が魏に使いを送る(三国志魏志倭人伝)
 248 卑弥呼が死、壱与が女王に(三国志魏志倭人伝)
 527 筑紫国造磐井の乱
 587 蘇我馬子が物部守屋を滅ぼす(丁未の乱)
 593 聖徳太子が推古天皇の摂政に
 604 一七条の憲法制定
     一条 以和為貴 和を以って貴しとなし
     三条 承詔必謹 詔(みことのり)を承(う)けては必ず謹(つつし)め
 607 隋の煬帝へ「日いずる処の天子」(小野妹子・遣隋使)隋書
     日出る処の天子 書を 日没する処の天子に致す 恙なきや
 608 遣隋使「東の天皇 敬しみて 西の皇帝に白す」
 645 大化の改新(中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を殺す)
 663 白村江の戦い 朝鮮半島から撤退
 672 天智天皇の弟大海人皇子(天武天皇)が大友皇子を倒す(壬申の乱) 
 701 大宝律令がつくられる
 703〜745 皇親政治(天武天皇から聖武天皇の頃まで)
 720 長屋王政権 藤原不比等が薨去。
 729 藤原四兄弟の陰謀によって長屋王自殺(長屋王の変)
 866 藤原良房が摂政、藤原基経が関白となる
     摂関政治がはじまる
1016 藤原道長が摂政となる
     摂関政治の全盛期
1086 白河上皇が院政を開始
     武士の台頭

 次回以降、この古代略史にそって、天皇のすがたに迫ってゆく。
posted by office YM at 01:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする