2019年07月26日

タテマエ政治から脱却せよA

 ●危険水域に近づきつつある日韓外交
 日本は、中国には一目置くが、朝鮮にたいしては、対等もしくは弟分とみるところがある。
 中国は、漢字文明やシルクロードの要衝で、隋や唐との交流もあった。
 一方、朝鮮は、中国の属国で、中国ほどの存在感はない。
 百済や高句麗、新羅ら古代朝鮮との連続性も明らかではなく、近代の開国にあたって、朝鮮は、日本にたいして、かならずしも、友好的ではなかった。
 朝鮮問題が、最終的に、日清・日露戦争および日韓併合という歴史的事件に発展したのは、日本列島に近すぎるという地政学的な事情にあって、かならずしも、朝鮮という国家の存在感にあったわけではなかった。
 二度にわたる元寇では、元(中国)と元の属国だった高麗(朝鮮)が対馬の住人を虐殺、日本本土に上陸して、肥前や松浦、鷹島などで鎌倉武士と壮絶にたたかった。
 神風によって、元と高麗の5千艘の船が沈没して、日本は侵略を免れた。
 だが、元寇は、歴史上、明治維新や敗戦と並ぶ大事件で、7世紀の白村江の戦い以後、朝鮮半島は、日本の鬼門として、たちはだかっている。
 朝鮮半島も中国と同様、大陸国家で、海洋国家たる日本とは、元々、反りがあわない。
 近代化以降、日本の悲願が朝鮮半島の安定にあったのは、朝鮮半島が中国やロシアの手に落ちたら、日本の安全保障は、風前の灯となるからだった。
 西郷隆盛の征韓論は、朝鮮半島と日本の共同安全保障で、近代化に後れをとった弟分の朝鮮を援けて、東アジアの安定を図ろうというものだった。
 もっとも、これは、日本の一人相撲で、日本を下位にみている朝鮮にそんな気はなかった。
 根拠は、中華思想だが、これは、日本人にぜんぜん馴染みがない。
 だが、中華思想を理解しておかなければ、韓国人や朝鮮人が永遠にわからない。
 中華思想は、世界の中心は中国、という思想である。
 朝鮮半島は中国でも中国の一部でもないが、韓国人や朝鮮人は、じぶんたちこそ本物の中華という自負をもっている。
 中国は、歴史上、四度、征服王朝(遼・金・元・清)に支配されている。
 ところが、朝鮮半島は、四夷と呼ばれる異民族の支配に入ったことがない。
 四夷というのは――
 東夷(とうい/日本などの東方諸国)
 西戎(せいじゅう/西域諸国)
 北狄(ほくてき/契丹・韃靼・蒙古などの北方諸国)
 南蛮(なんばん/ベトナムなど東南アジア諸国や西洋人)
 のことで、中華世界において、四夷は、野蛮な劣等民族なのである。
 朝鮮半島が小中華といわれるのは、本家の中国より、四夷や夷狄を侮蔑する意識がつよいからである。
 夷狄から支配をうけたことがなく、人種差別の意識がつよい朝鮮民族は、いまもなお、四夷や夷狄を劣等民族とみなして優越感に浸っている。
 それが、韓国人や朝鮮人の世界観で、かれらの傲慢さの根拠である。
 ちなみに、日本は、東夷で、朝鮮よりはるかに地位が低い。
 韓国が日本に激高するのは、東夷のくせになまいきというわけである。
 これに、両班意識、事大主義、儒教の三つがからみあって、「恨(ハン)」という異様きわまりない気質がつくりあげられた。
 韓国には、高麗王朝の忠臣たちがモンゴルの李成柱(朝鮮王朝始祖)を恨む「恨五百年」という民謡があって、朴槿恵前大統領も、日韓併合をあてつけて「加害者と被害者の歴史的な立場は1000年たってもかわらない」とのべたものである。
 これが恨(ハン)文化だが、これまで、恨文化の実体が明らかにされたことはなかった。
 恨の思想に、両班意識と事大主義、勤労を害悪視するエリート意識があったことを見逃すことはできない。
 高麗や李氏朝鮮の官僚階級だった両班(ヤンパン)は、特権階級で、給料がない代わりに、民からの略奪や搾取をゆるされて、それで懐を潤した。
 朝鮮半島で、民が働かないのは、いくら働いても、すべて、両班に奪われるからだった。
 一方、国は、さらってきた美女や奪った地方の産物を中国に朝貢して褒美をもらい、宮廷を維持した。
 こうして、朝鮮半島に、極端に生産性の低い国家ができあがった。
 儒教的観念論や迷信、風水の一つが四夷思想で、東夷・西戎・北狄・南蛮をばかにして、人々は、地べたに座り込んで、一日、無為に過ごす。
 経済原理や合理的精神が死に、朝鮮半島は退廃のきわみにたっして、打つ手がなくなった。
 それが、日韓併合直前の朝鮮半島で、世界一の最貧国家だったのは、生産や繁殖、創造が停止したからだった。
 朝鮮半島の恨は、痛恨や悲哀、無常観で、なんの見返りもないまま呪うだけだった。
恨≠フ対義語が恩≠ナある。
 朝鮮半島と同じように日本の支配をうけた台湾が、恨ではなく、日本に恩をかんじた理由は、台湾には、生産や繁殖、創造の手段があったからである。
 ところが、朝鮮半島にあったのは、両班意識と事大主義、儒教と四夷意識の観念だけだった。
 生産や繁殖、創造性が決定的に欠けて、それが、朝鮮半島に危機を致命的なもたらした。
 これが象徴的と思われるのは、現在、日韓のあいだで、問題になっているのが、半導体製造に欠かせないフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素の3品目だったからである。
 半導体の世界的トップメーカーである韓国が、この3品目を製造する能力をもっていなかった。
 であれば、日本と友好的な関係をつくって、日本からの補給が絶えないように配慮すべきだろう。
 ところが、韓国は、それができない。
 なぜなら、日本は、仮想敵国だからである。
 自国産業の血液というべき資本財の輸入元の国を仮想敵国にして、牙を剥く。
 それが韓国のわけのわからないところだが、以上、縷々述べてきた事情から深層構造にすこし察しがついたはずである。
 次回以降、歴史的経緯や貿易摩擦を視野にいれながら、さらに、日韓関係を検証していこう。

posted by office YM at 01:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする