2020年05月07日

憲法の不備と「40万人死亡説」の恐怖B

 ●コロナ防衛に反対するマスコミ労連
 新聞労連や民放労連、出版労連などをかかえる「日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)」が、市民の自由や集会・報道の自由を脅かすとして、2020年3月10日、「新型コロナ対策特別措置法に反対する」という声明をだした。
 声明文にこうある。
「報道機関は、自らの判断にもとづき、必要な報道をおこなうもので、政府や自治体が、適切に権限を行使し、正確に情報を発信しているかなどを監視する社会的使命があります。その報道機関に法律上の責務を負わせることは、権力監視機能を損なわせる恐れがあります」
「『集会の自由』や『報道の自由』、国民・市民の『知る権利』を脅かし、憲法で保障された基本的人権の侵害につながりかねない法案であり、メディア関連労組として容認することはできません」
 なんという思い上がった言い草であろうか。
 報道機関(メディア)は、コマーシャルや国民からの視聴料でメシを食っている情報会社で、言論・報道の自由を逆手にとって、有名人のスキャンダルや大衆受けのする政府や与党批判、あるいはエロ・グロで部数や視聴率を稼いでいる水商売である。
 立脚する基盤は、コマーシャリズムで、マスコミが、資本(スポンサー)や消費者に媚び、視聴率や発行部数、広告収入に一喜一憂するのは、生産性のない浮き草稼業だからである。
 マスコミ労組は、その情報会社に雇われている勤労者の集団である。
 そのサラリーマン集団が、どうして、権力の監視機能や社会的使命を担っているなどといえるだろう!
 マスコミ労連の思い上がりは、常識をこえているが、経営者や管理職もかれらに手も足もでない。
 マスコミを仕切っているのは「市民の自由や集会・報道の自由」を謳うマスコミ労連だからで、経営側の意向が反映されないのは、NHKが2008年以降、経営陣を財界から招いても反日報道がいっこうにやまないことからもわかろうというものである。

 マスコミ労連(MIC)は、今回の緊急事態宣言には、大反対だが、国民の大多数が支持しているとあって、表立って、反対運動を展開できない。
 そこで、巧みに世論操作をして、3つの争点を立てた。
 @日本はコロナ防衛に失敗したというデマゴギーを流す
 Aその責任は改憲をめざす安倍政権にあるという論調をつくる
 B休業補償をしない緊急事態宣言を暴挙として、これに反対する
 日本がコロナ防衛に失敗したというキャンペーンに使われたのがPCR検査である。
 OECD加盟国36カ国中、日本がPCR検査数でほぼ最下位の35位なのは、SARSでも国内の大流行がなく、疫病を大量に検査する仕組みをもっていなかったからである。
 一方、コンピューター断層撮影(CT)の保有数は世界一で、アメリカなど2位グループの2倍、ヨーロッパの4〜10倍にたっし、解析技術もで欧米を大きくリードしている。
 CTが威力を発揮したのが、新型コロナウイルスの感染者が大量に発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」における自衛隊の対応である。
 DP号では、乗客・乗員3711人のうち、712人が感染して、そのうち14人が亡くなっている(4月18日)。
 自衛隊対策班は、感染者を隔離して、船内感染を防ぎ、200人を超える患者を自衛隊中央病院(東京都世田谷)に収容して治療をおこない、院内感染をおこさなかったばかりか、DP号から日本国内への感染拡大を完全に防衛した。
 このときモノをいったんのがCTで、PCR検査でもでてこない3割ほどの「偽陰性」を発見して、しらみつぶしにした。
 ちなみに、PCR検査をおこなってきた欧米でパンデミックがおきた原因の一つが、無自覚で、感染力だけもつ3割の「偽陰性」が放置されたからである。
 入院患者200人の約4割は、無症状や軽症であったが、胸部CT検査では約半数に異常陰影がみとめられて、そのうち、約3分の1は悪化して、肺炎へ移行した。
 PCR検査(遺伝子検査)は、科学的・機械的作業ではなく、人為的な作業なので、臨床性がわるく、7割程度の確率で陰性、陽性が判明しても、それを治療の基準にすることはできない。
 PCR検査で陽性でも、発症するのは2割、重症化するのがさらにその2割で、ほとんどが自然治癒してしまう。
 それなら、重症化するケースに絞って、治療にあたったほうが効率よいのはいうまでもない。
 胸部CT検査は、発症以前に病変を予見できるので、早期治療が可能になる。
 PCR検査は、不安なひとの気休めで、コロナ防衛の役に立たないのである。
 ところが、日本のメディアは、PCR検査を徹底的にやって、コロナ封じに成功した韓国に学べという記事があふれた。
 ところが、韓国のPCR検査は、OECD加盟国36か国中26位で、平均値にもたっしていない。
 のぞんだ国民全員がPCR検査をうけて、陽性者が整然と隔離されたという神話もうそだった。
 PCR検査数が、無作為的な1・17%、欧米の3分の1、トップのアイスランドの10分の1にすぎない韓国が、コロナを制圧できたのは、徴兵制と国民皆背番号(「住民登録番号」)制をIT(情報技術)やAI(人工知能)とむすんだ管理化社会のたまものだったのである。
 マスコミがこれにふれないのは、マスコミ労連にとって、徴兵制も国民皆背番号も天敵のようなものだからである。
 一方、舛添要一や小沢一郎、菅直人、東国原英夫、ビートたけしやヒロミらが「日本はPCR検査をサボってコロナ防衛に失敗した。安倍は引退すべき」「緊急事態宣言の延長で日本経済は壊滅して、死骸の山」(舛添)という発言をくり返す。
 そして、舛添と堀江貴文は、安倍首相のIQ(知能指数)を疑うという論法をくりだし、TVタレントの安倍叩きが加熱する。
 これは安全パイで、かれらが、安倍批判、国家批判をしているあいだはマスコミからご愛顧いただいて、メディアの露出がふえ、スポットライトを浴びることができる。
 マスコミ労連と歩調をあわせるメディアとタレント、視聴者の奇妙な一体感が、日本の危機の構造をつくりだしているのである。
 かつて、西部邁は、酒席で、東大の後輩にあたる舛添要一を評して、ただのアナーキー(無政府主義者)と断じた。
 次回は、アナキズム集団である「日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)」を解剖しよう。

posted by office YM at 10:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする