2024年03月17日

 山本峯章チャンネル 苦言直言第17回

 陸上自衛官幹部の靖国神社への集団参拝をマスコミが批判報道! 昭和30年代の反自衛隊感情をひきずったままの左翼マスコミ
  陸上自衛隊幹部22人が靖国神社に参拝したとして 新聞各社やTBSなどのマスコミがこれを批判的に報道した。自衛隊員の靖国参拝は プライベートで 公用車を使ったことに、多少、非があるとしても、自衛隊員の靖国参拝になんの問題もない。
 新聞各社は「(自衛隊員は)「神祠、仏堂、その他宗教上の礼拝所に部隊参拝することは厳に慎むべきである」とあるとした1974年の事務次官通達を問題にしたが、こんなばかな通達は、即刻、取り消されるべきである。
 靖国神社にはすくなくとも明治維新以降、250万人もの英霊が眠っておられる。
 一般のひとは祀られていない。この国のためにたたかった兵士、この国をまもるために犠牲になった兵士、この国の防人となった兵士が眠っておられる。
 その靖国神社に自衛隊員が参拝して、左翼マスコミが大騒ぎしてこれ叩く。異常というしかない事態だが、これこそ、日本のマスコミが、まだ、まだ昭和30年代の精神構造にある証拠である。
 30年代は自衛隊と機動隊は批判のマトだった。当時、闘争の多い時代で、機動隊がデモ隊などの機制に入ると、税金ドロボーと怒声を浴びせかけられた。
 自衛隊も国をまもる存在として認知されていなかった。
 自衛隊の練馬駐屯地に詰めていた自衛隊員は、近所に四畳半のアパートを借りて、そこで制服から私服に着かえて町へでかけたほどだった
 当時、敵が攻めてきたら戦いますかという自衛隊員へのアンケートも、自衛隊をやめて田舎に帰りますという答えも少なくなかった。
 われわれが学生時代のころの話だが、愛国心がなければ、自衛隊は、国立職業訓練所とかわらない。
 そんな憎まれ口をたたいたものだった。
 自衛隊にかんしてよかったと思うのは、赤城宗徳の決断である。
 60年の安保闘争のとき、岸首相は、赤城宗徳防衛庁長官に自衛隊の出動を要請した。
 この要請を赤城長官は敢然と拒否した。
 連日、20万、30万の全学連や労働組合員、左翼が国会をとりかこんでいた。
 このとき「ハガチー事件」がおきた。
 安保条約が成立したらアイゼンハワー大統領が来日して挨拶する予定だった。
 その段取りのために来日した大統領秘書の車をデモ隊がとりかこんだ。
 横田基地から米軍のヘリコプターが飛んできて、ハガチーを救出した。
 こんなことでは日本へ行けないとなってアイゼンハワー大統領の訪日も中止となった。
 岸首相が赤城長官に自衛隊の出動を要請したのはそういう流れのなかだった。
 赤城長官は「できません。自衛隊が国民に銃をむけることはできない。どうしてもというならわたしのクビを切ってからにしてください」とカミついた。
 それで岸はアキらめた。赤城先生は正しかったといまさらながら思う。
 あの段階で自衛隊を出動させていたら現在の自衛隊はなかったかもしれない。
 現在は、大勢が自衛隊をみとめている。だが、当時は、自衛隊員に税金ドロボーと罵声を浴びせる風潮が残っていた。
 わたしは新島闘争や安保闘争をやってきた(右派の)学生運動家だったので自衛隊の問題には敏感になる。
 そのわたしが安保闘争で自衛隊を動員させなくてよかったと思っている。
 出動させていたら自衛隊のイメージがちがっていたはずである。
 最近、テレビでは、毎日、自衛隊出身の論者が安全保障や外交、防衛や戦争について積極的に発言している。
 30年代にはそんなこと考えられもしなかった。
 税金ドロボーといわれていた時代で、自衛隊も防衛庁も肩身が狭かった。
 いまでは、国民も、自衛隊の存在をみとめるようになった。
 だが、90%の憲法学者は 依然として 自衛隊は憲法だと叫んでいる。
 今回の自衛隊幹部22人の靖国神社参拝にマスコミがあれほど騒ぐのをみてマスコミは30年代からなにもかわっていないのだなとかんじる。
 自衛隊員の靖国参拝は、防人として、模範的な態度である。
 万が一、外国が攻めてきて、自衛隊員が国をまもるためにたたかって、不幸にして戦死した場合、日本は、その自衛隊員をどう祀るのか。
 日本には、そのための施設も名誉を称える思想もない。
 亡くなった自衛隊員はじぶんの田舎で弔えばよいというのであろうか。
 それでは防人としてのかれらの名誉をまもることはできない。
 自衛隊員がこの国をまもるために亡くなったのであれば それは名誉の戦死でなければならない。
 いまの日本には そのための体制がない。
 現在の自衛隊は刑事法でなりたっている。 
 敵が攻めてきて、戦闘がおきて、そこで自衛隊員が戦死した場合、国はどう対応するのか。
 戦闘中、予期せぬ事態が生じた場合、現在では刑事法が適用される。
 適用されるべきは、戦時法(軍法)でなければならない。
 一般の刑事法で戦争を裁くことはできない。
 一般法規で 軍人の名誉は まもれない。
 国家のために戦う兵士に 刑法をもちいるような体制ではダメなのである。
 靖国に眠る英霊、なかには 学徒動員で動員された多くの青年もいる。 
 国家をまもる自衛隊員がその英霊にお参りするのは美しい行為だ。
 マスコミが集団参拝は通達違反だとして騒ぐのはまちがっている。
 本当に勇気ある政治家がいるなら、50年前だされた次官通達などさっさととっぱらうべきである。
 あの時代の自衛隊の認知度と現在の認識はまったくちがう。
 マスコミがそのことに気がついていないことを残念に思う。

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posted by office YM at 20:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする