米議会で、日本のアメリカサポートをアッピールする岸田首相は第二の安倍首相になれるか
岸田首相は、経済派の政治家というのが定説で、わたしは、あまり評価していなかった。
LGBT法などというばかな法案をとおした衆愚論者とも見えた。
だが、これまでの実績をみて、見直すべきところがなきにしもあらずの観を抱かざるをえない。
岸田がやってきた政策には、どこか、安倍元首相につうじるものがある。
安倍さんは、TPPやインド太平洋構想など日本の首相の発想にはなかったことを堂々とやってきた。
TPPも アメリカが抜けたあと 日本がひきついで 11か国をまとめあげて 成功をおさめた。
日本の歴代首相にはそんな気力も胆力もなかった。
安倍はそれをやった。アメリカも安倍さんに一目おいた。安倍さんは日米の関係に新しい流れをつくったのである。
日本の指導者にこれまでそんな逸材はいなかった。
岸田がとおした防衛3文書(国家安全保障戦略/国家防衛戦略/防衛力整備計画)を、安倍さんがやったらどうだったろうか。
朝日や毎日、東京の3紙や共同通信など左翼メディアは、安倍叩きに走ったはずである。
ところが、岸田は叩かれなかった。
岸田は 日本はアメリカをサポートする時代に入ったと発言した。
吉田茂以来、対米従属だった日本の首相がそんな思い切ったことをいう時代になったのか!
岸田は 本気で政治を考えているのかもしれない。
憲法改正と皇室典範の改正をじぶんの任期内にやるといっている。
任期は9月までなので 時間的にムリだろう。
だが、岸田のやる気はじゅうぶんにうかがえる。
これまで、岸田を過小に評価してきたのは、宏池会は、そんなことができる派閥ではなかったからだ。
河野洋平、宮沢喜一、鈴木善幸らをみてもわかるとおり、かれらの政治的な決断にかんして見るべきところがなかった。
岸田首相は、4月の訪米の折りに議会で演説をするという。
岸田演説に期待するところおおいに大である。
わたしは、岸田を過小評価していたかもしれない。
「カネと政治」の問題で、率先して派閥を解消して、他の派閥が岸田に倣った経緯もある。
岸田は、自民党の派閥政治をくぐり抜けてきた。
左と右が共存してきたのが自民党政治だった。
右派が失敗すれば左派へ、左派が失敗すれば右派へ、疑似政権交代で危機を
のりこえてきたのである。
派閥を解消して、自民党は、どうやって、政権を安定させるのか。
これからが岸田の手腕のみせどころである。
岸田は日本がアメリカをサポートする時代に入ったという。
それなら、それこそ、対米従属から脱却する好機である。
日米地位協定も変えるべきときにきている。
ドイツもイタリアも基地の管理権は自国がもっている。
アメリカ兵の犯罪を、じぶんの国で裁くことができるが、日本はそうなっていない。
日米地位協定にはじまる対米従属を岸田は打ち切れるか。
岸田に対米脱却まで望むのは、期待が大きすぎるとしても、やるべきことが他にもある。
岸田は、九月までに、憲法改正と皇室典範の改正をやりたいといっている。
憲法改正は、時間的にムリでも、皇室典範の改正はできる。
公明党は、女性宮家をつくることに賛成の意を表した。
女性宮家は一代限りで、夫や子どもは皇族になれない。
自民・公明の岸田政権は、皇室典範の改正をやる気で、公明にはたらきかけたのか。
岸田は 皇室典範の改正をやってくれるのかなという期待がわたしのなかにうまれている。
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