2024年07月13日

 山本峯章チャンネル 苦言直言第32回

 中国呉江浩駐日大使の「台湾独立に加担したら日本は火の海になる」という恫喝に「基本的に同意する」とのべた鳩山由紀夫元首相は日本国の最大の恥
 中国の呉江浩駐日大使が中国大使館でおこなわれた座談会で「台湾に肩入れすると日本は火の海になる」とい物騒な発言をおこなった。
 これにたいして 会議に出席していた日本の政治家や11人の役人(チャイナスクールであろう)は一言もクレームをつけなかった。
 外務省チャイナスクールの役人ごときを批判しても仕方ないが、ゆるせないのは この会議に出席していた元首相の鳩山由紀夫というシナボケが「基本的に同意する」と発言したことである。
「日本を火の海にする」という中国大使の不穏な発言にかつて総理大臣をつとめた男が同意する≠ニはいったいどういうことか。
 こんなふざけた話がありますか。
 北朝鮮の金正恩が 以前 東京を火の海にすると叫んで われわれは ばかなことをいうといって わらっておった。
 ところが アメリカと並ぶ大国で 知性もあるはずの中国が 北朝鮮と同じこといっている。
 そして、鳩山は 中国大使のこの不穏な発言に 基本的に同意するといったのである。
 鳩山は こういうことを平気でいえる 中国べったりの恥さらしの政治家なのである。
 かつて日本は アールセップ(東アジア地域包括的経済連携)という経済協定をすすめていた。
 日本は アセアン10か国に インド オーストラリア ニュージーランドの3か国と 日本と中国、韓国をくわえた16か国で協定をむすぼうとした。
 ところが 中国は インド オーストラリア ニュージーランドはダメだという。
 なぜダメかというと インド オーストラリア ニュージーランドがはいってくると 中国のわがままがとおらなくなるからである。
 一方、日本は インド オーストラリア ニュージーランドを入れたい。
 韓国は 中国に遠慮して 日本と経済協定をむすばない。TPPもだめだった。その韓国が中国と組めば アールセップは 確実に中国ペースになる。
 それを阻止するためにも 日本は インド オーストラリア ニュージーランドを入れて 16か国にしたい。
 鳩山は 13か国を主張して 関連の講演会でも さかんに 13か国の持論をぶちあげた。
 ある講演会で わたしは 怒った。「鳩山さん。あなたは中国の国益に奉仕しようというのか」
 このときは 主催者側がなかに入ってさわぎはおさまったが わたしは もっと鳩山をとっちめたかった。
 結果として インドはアールセップに入らなかった。
 だが オーストラリア ニュージーランドが入って アールセップは15か国になった。
 それで、アセアンの利益を重視した日本の意見がとおるようになった。
 経済協定は 当時、アールセップ以外には なかった。中国が主導権をとっていたら アールセップは 中国の私物になってしまうところだった。
 アールセップは 現在 うまくいっているが それまでの経緯のなかで 鳩山は 終始一貫 中国の味方だった。
  鳩山は 日本の総理大臣をやった男ですよ。おかしなやつですよあいつは。
 鳩山は 安倍さんが入らなかったアジアインフラ投資銀行(AIIB)の幹部になっている。
 日本は アジア開発銀行(ADB)の最大投資国である。
 一方のアジアインフラ投資銀行は 一帯一路のための銀行で中国が主導する。
 鳩山由紀夫には わが国の国益よりも 中国の国益のほうが大事なのである。
 お爺ちゃんの鳩山一郎はりっぱなヒトだった。
 だが、アメリカの原爆投下は国際法違反だとやって アメリカからニラまれて 政界から追放された。
 吉田茂が首相になれたのは 鳩山がパージを享けて 政界から消えたおかげである。吉田茂は対米従属の元凶で、対米従属は岸信介からはじまったわけではない。いずれ 洗いだしてやろうと思っているが、わが国には 鳩山由紀夫のような売国的な政治家がすくなくない。
 政治家は国益のことだけ考えろ。国益以外のことは考えるな。
  わたしはこれまで、これからも そのことだけをうったえてゆくつもりだ。
 インドは 冷戦構造の時代から どちらかといえば 社会主義志向の非同盟中立(70か国)で いまは グローバルサウス140か国の頂点に立っている。
 グローバルサウスは かつで 植民地にされた国々である。
 したがって、植民地支配した民主主義国家がおいでおいでとやったところで おいそれとのってこない。
 日本の政治家は 国益が念頭にないが インドは国益至上主義に立っている。
 インドは ロシア・ウクライナ戦争がはじまる前の30倍も原油をロシアから買っている。
 自由主義諸国は ロシアから原油を買うなとプレッシャーをかけるが モディ首相は 断固として聞き入れない。
「ロシアから原油を買って 精製して外国に売るのは わが国の国益だ。国益をもとめてなにがわるいのか」
 モディ首相の主張も 一つの政治であって 否定することはできない。
 政治とは国益の追求だと モディ首相は はっきりといったのである。
 日本の売国政治家も すこしは モディ首相から学ぶべきなのである。

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posted by office YM at 14:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする