2024年10月02日

 山本峯章チャンネル 苦言直言第44回

 「天皇が靖国神社に参拝できる環境をつくる」という石破の虚言は自民党の保守・右派をとりこむための天皇の政治利用だ
 
 石破内閣が発足した。経済政策など内政は不透明だが、外交安保ではなかなか華々しいことをいっている。
 日米地位協定の改善にもふみこむという。アメリカ国内に自衛隊の訓練所をつくるとなかなか勇ましい。アジア版NATOをやるともいった。はたしてできるかどうか。外交安保問題は別項で詳しく論じていこうと思う。
 石破は 靖国神社問題で 天皇が親拝できる環境をつくるといった。
 その前に問いたい。石破さんあなたは 靖国神社に行ったことがあるのか。
 いままで一度も行ったことがないではないか。
 天皇の靖国神社親拝の前に 日本の最高権力者 総理大臣として じぶんが先に参拝しなければならない。
 総理大臣が参拝して 天皇親拝の道がひらかれる。
 天皇への批判は絶対あってはならない。
 それには まず総理大臣が参拝して 露払いをすべきだろう。
 ところが 石破は 行くといわない。
 それではなぜ天皇親拝を口にしたのか。
 総裁選で右派保守派をとりこむためだった。
 石破は そういうことに小知恵がはたらく男なのである。
 これは 権力抗争における天皇の政治利用だ。
 権力抗争に天皇を政治利用してはならない。
 天皇の政治利用は明治維新からはじまった。
 その結果が第二次大戦の敗戦だった。
 天皇の戦争責任という問題もおきた。
 政治に天皇を利用してはならない。
 石破はとつぜん「天皇が親拝できる環境をつくる」といいだした。
 これが高市だったらなんら不自然さはない。
 高市には靖国参拝の実績がある。
 だが石破は靖国神社にいったことがない。
 石破はキリスト教信者という。
 キリスト教の信者に 天皇を敬う気持ちや国家観があるだろうか。
 このヒトは危ない!と思わざるをえない。
 じぶんの政治的欲望をみたすためにどんな手でも使う。
 げんに保守の票をえるために天皇も利用した。
 今回の総裁選では 自民党の左派と右派が完全に断絶した
 高市を 行きすぎた保守と批判して 悪役に仕立てた。
 自民党は保守政党ではないか。
 保守とは歴史や伝統 自国の文化や価値観を重んじることである。
 長い歴史がつちかってきた価値観を重んじることである。
 その意味で 石破は 保守主義者ではなく革新派である。
 鶴田浩二という俳優がいた。わたしとは仲がよかった。かれは合間をみて戦没者の遺骨収集をやっていた。かれは学徒動員だった。オレは特攻隊の生き残りというのが口癖だった。戦争が長引いていたらオレも終わりだったともいっていた。
 多くの青年たちがこの国のために 父や母 妹や弟のために死んでいった。じぶんが犠牲になることによって 日本人がしあわせになることができればよいという思想のもとで死んでいった。天皇陛下バンザイといって あるいはおかーさんといって死んでいった。
 多くの青年学徒あるいは一般の兵士が日本のために死んでいった。
 靖国神社は その英霊たちの魂がねむっている聖地である。
 その魂が祀られている靖国神社や天皇を政治利用してはならない。
 わたしは石破にたいしてつよい不信感をもっている。
 今後、自由民主党は二つに割れるだろう。二派が分離独立するということではなく 深い亀裂が入って修復ができそうもないのだ。
 今後 注意深く石破の動向をみてゆきたい。

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posted by office YM at 16:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする