自公で過半数確保も 安倍派を切り捨てた石破自民党が分裂の危機!
10月27日に投開票となる衆議院選挙の焦点は 自公で過半数(233議席)をとれるか否かにある。
結論からいえば わたしは過半数をとれると思う。
選挙前 自民党はむずかしい局面に立たされていた。
カネと政治の問題〜マスコミがいう裏金議員を公認するかしないか 比例との重複をどうするか 党内でもめていた。
結論が出ない段階で 自民党が過半数をとれるかどうか危うい状況にあった。
岸田は非公認 森山は候補者全員を公認する姿勢だったが 石破が非公認を決断した。
その結果 自民党への逆風がやわらいで 自公過半数の可能性が濃厚になった。
12人の非公認のうち今回立候補するのが9人で 34人が比例との重複をみとめられなかった。
比例との重複をみとめられなかった安倍派から怨嗟の声がふきだしたのは当然だった。
自民党の右派と左派は対立するものの 最終的には解消されてきた。
だが 今回の亀裂は かんたんには解消できそうにない。
こんどの衆院選挙で 自公あわせて257〜8議席ほどいくと思う。
そうなれば 安定過半数である。
その意味でわたしはそう心配はしていない。
心配なのは 選挙後 自民党がかつてのように団結して一枚岩になれるか否かである。
わたしは 主流派と反主流派のミゾが深くなると踏んでいる。
石破と岸田 菅と小泉の主流派にたいして 麻生や茂木 旧安倍派が反主流派となる。
問題は 旧安倍派から新しいリーダーがでてくるか否かである。
怨念がからむ党派のまとめ役とあって大任である。
公認もれの安倍派9人の候補者のうち何人かが当選してくる。
その当選者なら安倍派をまとめきれる。
旧安倍派は 派閥ではなく保守派のグループである。
麻生派と茂木派 旧安倍派グループが反主流派を形成する
自民党右派である。
すでに主流派が左派革新 反主流派が右派保守という色分けができている。
選挙公約のなかで石破は夫婦別姓を唱えて 左派の旗色を鮮明にしている。
左派と右派の対立軸がすでにできているのである。
したがって 自民党の運営はむずかしいものになる
石破は 夢見るユメコさんで 現実を見ることができない。
左右に分裂した自民党をまとめる手腕などない。
高市さんに全国から応援依頼が殺到しているという。
高市さんには 人脈を広げるよいチャンスだろう。
高市さんは 政策はすぐれているが 人付き合いに難点があるといわれる。
選挙の借りは選挙で返すという。
高市さんは 公認はもらったが比例重複から外された候補者の応援に回って おおいに貸しをつくるべきだ。
高市さんが来てくれれば借りになる。
高市さんの応援で当選してくれば 高市さんの支援者になってくれるはずである。
高市さんのような保守のかたまりのようなひとが総裁選に立てば 応援をうけた議員が支援してくれる。
自民党保守派にとって大きな追い風である。
前回は20人の推薦者をえるのに苦労した。
だが 次回は それほど苦労しなくともすむ。
高市さんはじぶんの選挙区よりも 比例との重複をみとめられなかった旧安倍派の応援に回るべきである。
今回の選挙で 非公認と比例との重複をみとめられなかった40数名の安倍派が高市支持に回れば 保守自民党再生の大きなバネになる。
公明党は28〜9議席とれるだろう。自民党は単独で過半数はとれないが 220から230に近くには届くだろう。
自公あわせて250〜258程度か。
議席より問題なのは今後の自民党の運営である。
石破は 従来 一匹オオカミで 党内野党といわれてきた。
理想論や空想ばかりで 夢見るユメコさんを だれも相手にしなかった。
石破は空論壁から抜け出て リアリティをもたなければならない。
石破がその壁をどうのりこえてゆくか。
自民党に主流派と反主流派のミゾはきわめて深い。
時間とともに対立が解消されるのがこれまでの自民党だったが 今回は深い恨みが残っている。
麻生と茂木、旧安倍グループは 強固な反主流派をつくるべきだが 旧安倍派クループをまとめる人材がでてくるであろうか。
安倍派の中心だった議員が非公認あるいは比例重複を外されて 当落線上ぎりぎりのところにいる。
石破と岸田 菅と小泉ら主流派にたいする麻生と茂木、旧安倍ら反主流派の怨念はかんたんには消えそうにない。
自民党分裂の危機が目前に迫っているのである。
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