2025年01月30日

 山本峯章チャンネル 第63回

 自民党は大連立や政策協定などの延命策を捨て衆参同日選挙で石破政治への国民の信を問え
 新聞やマスコミがさかんに大連立を煽っている。
 大連立とは 立憲民主党と自公政権の連立で 与党の第一党と野党の第一党を組むと政権が安定するというのである。
 だが 立憲の野田は大連立に乗る気はない。大連立を望んでいるのは石破のほうである。国民民主党と組んでかろうじて政権を維持している石破にとって 立憲との大連立は 格好の延命策になるのである。
 もう一つは 国民民主党と維新の会へのけん制で 自公政権に協力しなければ 立憲民主と組むぞという脅しである。
 大連立の嚆矢は1994年の「自社さ」連立政権だった。このときは 社会党とさきがけの合体が先行して 自民党はあとからくわわった。
 55年体制(1955年)は 自民党の自由民主主義と社会党の社会主義が衝突するイデオロギー上の対決だった。
 イデオロギー対決というのは 浅沼稲次郎が「アメリカは日中共同の敵」と叫んだ社会党と日米安保条約を堅持する自民党の思想上のぶつかりあいで 親米の自民党と反米の社会党が一体なったのが55年体制である。
「自社さ」連立政権で 社会党は 権力とひきかえに それまでのテーゼを捨てて自民党に迎合した。
 安保条約や憲法9条の改正をみとめて自衛隊も容認した。権力をもとめて それまで信じてきた信条をすべて捨てたわけだが、その結果 社会党という政党自体が消えてしまった
 それが連立政権の落とし穴で 新自由クラブなどの弱小政党は 自民党に吞まれて消えた。
 連立して生き残ったのは公明党だけだった。公明党の母体は創価学会という宗教組織で もともと 政治をするための組織ではなかった。
 自民党が組もうとした立憲民主党は マルキストの政党で 政策も共産党に近い。自民党と組むより社民党と組んだ方がわかりやすい。
 かつてのイデオロギーの政治とちがって 現在は 政策中心の政治である。
 国民民主も維新も NHK党もれいわ新選も政策中心の政党だが 立憲民主や共産党はまだまだイデオロギーの政党である。
 政策中心の政治のなかで 野党のどこと組めば政権を延命できるかというケチな考えは捨ててもらいたい。
 与党も野党連合も 過半数が望めない以上、衆参同日選挙をやって 政権の構造をはっきりさせたほうがよい.。
 自公がどんな政策を立てても 過半数を取れない以上 実現できない。
 国民民主党をくわえた政権では 国民民主の政治になってしまう。
 しかも、国民民主は自公とは連立を組まない、自公に協力するのは 政策を実現させるための手段といっている。
 自民党はつぎの衆参同時選挙で勝負をかけて 野党勢力と対決すべきだろう。
 いまの政治体制ではこの国のためにならない。石場自民党のためではない。この国のためになる政治体制をつくってもらいたい。
 石破体制を維持するために どこの野党と組むべきかという議論は必要がない。
 自民党は 延命策をもとめる姑息な姿勢を捨てて いまこそ 国民の信頼をもとめる真摯な態度に立ってもらいたい。
 
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posted by office YM at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする