2025年02月07日

 山本峯章チャンネル 第64回 

 自民党は 党議拘束をかけても 夫婦別姓の阻止と通称使用の法制化に全力を傾けろ
 内閣府がおこなったアンケート調査で興味深い数字がでている。
 新婚女性にたいして、結婚して姓が変わったことにたいする感想をたずねたもので 結果は、人生が変わったような気がする うれしいという意見が50数パーセントに そして 夫と同姓になって一体感ができたという意見が39パーセントにものぼっている。
 この事実からも、 ほとんどの国民が夫婦別姓に賛成しているという朝日新聞などのメディア情報がデマゴギーだったとわかる。
 立憲民主党が国会に夫婦別姓の法案を出してくるだろう。
 石破も夫婦別姓に賛成で、公明党や共産党、れいわ新選組、維新の会、国民民主党、社民党が立憲に足並みを揃え、反対しているのは参政党と日本保守党だけで、自民党では左右で意見が割れている。
 江戸時代 武士は夫婦同姓ではなかったという意見もでている。
 武士は儒教 朱子学という思想の上に立っていた。儒教は 忠義と孝行という教えで、忠義というのは仕える殿様にたいする忠義ある。
 家族を残してでも殿のために死んでゆくのが忠義で、忠とは烈しい じつにきびしいものであった。
 武士が夫婦別姓だったのは、武士の相続は主君から与えられる俸禄で家督も長子、男子がついだからで、夫婦が同格の別姓を名乗ったわけではない。
 中国や韓国では 忠義よりも孝行が重んじられる。
 忠孝のうちの孝、孝行をとったのである。
 孝は家族が中心で 中・韓には主君にたいする忠という考えは乏しかった。
 日本は家族の孝ではなく、殿への忠をとった。
 そのよい例が楠木正成だろう。
 家族を捨てて 後醍醐天皇への忠義のため わずかな兵を率いて湊川で2万の足利尊氏とたたかった。
 そして 天皇のために死んでいった。それが日本の忠義だった。日本の武士は 孝ではなく 忠の精神で生き、死んでいったのである。
 そいう事情を見ずに 国会で 江戸時代の武士は夫婦別姓だったということをいってもらっては困る。
 夫婦別姓派はいろいろ理屈をつけてくるが、夫婦別姓にすると3代目で4つの性が混在することになる。
 姓がばらばらな戸籍で家族といえるだろうか。家族というものはそこになにか一体となる核があって、その核を中心に身内という血がつながった集団が形成される。
 それが姓であって、姓は便宜上の記号ではないのである。
 家族の解体はすでに戦後からはじまっていた。大家族から核家族になって 日本人の意識も変わった。家意識の変革という洗礼を体験して、日本人は、和を重んじる民族から西洋的な個人主義へ変貌した。
 左翼が狙っているのは日本の文化革命で、それには家意識の破壊がいちばん手っ取り早いのである。
 現在、自民党右派のあいだで、通称使用の拡大が議論されている。
 通称使用というのは 結婚前の旧姓を使用することで、その対象項目が パスポートや運転免許から不動産取引まで1000以上におよんでいる。
 自民党保守系は これを通称使用の拡大と称して、夫婦別姓に対抗させようとしている。
 立憲民主党は夫婦別姓を国会に法案提出してくるであろうが、自民党は一丸となって これに反対して、通称使用の拡大を法制化してもらいたい。
 そしてそれには党議拘束をかけるべきだろう。
 自民党は LGBT法案で党議拘束をかけた。
 当時 何人か国会議員からこういう電話があった。「党議拘束がかかってどうしようもなかった」
 電話をくれた代議士はLGBT法案に反対だったが党議拘束には逆らえなかったのである。
 LGBT法案に党議拘束をかけたように、自民党は、通称使用の拡大という法案にも党議拘束をかけて、夫婦別姓を阻止してもらいたい。
 こんどこそは 自民党は 保守政党らしい気骨をみせるべきだ。
 日本の伝統や文化が 欧米の文化にのみこまれて 日本はどうなってしまうのか。
 日本の伝統をまもるためにも夫婦別姓を阻止と通称使用の拡大法案に全力を傾けてもらいたい。

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posted by office YM at 04:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする