2025年02月14日

 山本峯章チャンネル 第65回

 広島・長崎への原爆投下を謝罪すればトランプにノーベル平和賞?
 トランプ大統領がアメリカには男と女しかいないとおもしろいことをいって物議をかもした。
 LGBT批判の論で 植物学的には たしかに おしべとめしべしかいない。
 トランプは 北朝鮮は核保有国と発言したことがある。
 これにたいして 韓国はすぐに反応したのは当然だった。
 北朝鮮が核保有国であることを国際的にみとめてしまうと韓国が核武装する可能性が高くなる。
 事実 韓国では70%の国民が核保有を望んでいる。
 そうなると日本は 中国とロシア 北朝鮮と韓国と4つの核保有国に囲まれることになる。
 そうなると 日本は 外交や安全保障面で 多くの難局に直面することになる。
 ヘーワ主義バンザイとノーテンキはことをいっている場合ではない。
 さて トランプは ノーベル平和賞を狙っているとつたえられる。
 ロシアとウクライナの戦争を仲立ちして 功績を上げようというのである。
 トランプは6か月以内といっているが あの戦争はかんたんには終わらない。
 ウクライナの国益はトランプの想定外にあって ウクライナにも国家としての言い分もある。
 アメリカでは 戦後 カーターとオバマの二人の大統領がノーベル平和賞をもらっている。
 トランプも勇気があったらノーベル平和賞をもらえる可能性はある。
 というのも アメリカは経済力も軍事力も世界最大の大国で その影響力には甚大なモノがあるからである。
 戦後 鳩山一郎が 日本を占領しているGHQにたいして アメリカが広島と長崎に原爆を落としたのは国際法違反だと言い放った。
 そのため 鳩山はGHQによってパージをうけることになった。
 政治的地位の剥奪と政界からの追放である。
 当時 鳩山は自由党の党首で 首相として首班指名をうけるはずだった。
 だが 鳩山が政界から追放された結果 首班指名は 自由党ナンバー2だった吉田茂に回ってきた。
 なぜ アメリカは鳩山にパージをかけるほどムキになったかというと 世界にむかって 原爆投下が正当だったという宣伝工作をおこなっていたからだった。
 だが このとき日本は ポツダム宣言をうけいれる用意をしていた。
 原爆投下の必然性はまったくなかったのである。
 ポツダム会議に臨んでいたトルーマン大統領のもとに電報が届いた。
 アメリカが原爆の実験に成功したという知らせだった。
 ポツダム宣言を発表する前に トルーマンは 原爆投下の書類にサインをしている。
 だが 日本には アメリカとたたかう戦力が残っていなかった。
 原爆を投下しなければならない状況ではなかったのである。
 広島と長崎の原爆投下は 実験でしかなかった。
 けれども アメリカは 原爆投下は正当な戦争行為だったと主張した。
 原爆を使わなければ アメリカの兵士30万人が戦死して 日本側の戦死者も100万人をこえたはずだ。原爆投下によって 戦争がはやく終わって 大勢のヒトのイノチが助かったのだという理屈をつけたのである。
 アメリカが原爆を落としたのは 日本の敗戦が決定的になった段階である。
 東京大空襲では 焼夷弾によって 非武装の10万人もの無辜の民が殺された。
 明らかに国際法違反だが 彼らは戦争に勝っているので咎められない
 戦争に勝つとすべて正義で 負けるとすべて悪になってしまう。
 戦後 アメリカと日本の左翼は 日本を悪者 戦争犯罪者としてきた。
 だが 原爆投下も東京大空襲も国際法違反で 戦争犯罪はアメリカのほうだったのである。
戦後 日本の被爆者たちがアメリカで原爆被害の写真展を開こうとしたが全部つぶされた。展示会に反対したのは在郷軍人会らだったが アメリカには 原爆投下を正当化するムードがある。
 大胆にモノをいう勇気をもっているトランプにぜひいってもらいたい。
 広島と長崎への原爆投下はまちがいだったと。
 トランプが原爆投下は 人道的に見ても国際法にてらしてもまちがいだったとみとめれば 核使用へのストッパーになる。
 核という悪魔の兵器はおそろしくてどこの国でも使えないが、使うぞ使うぞと脅している国がある。ロシアである。トランプが原爆使用は戦争犯罪という宣言をおこなえば 核使用をちらつかせるロシアにたいして大きな牽制になる。
これまでアメリカ政府は 広島・長崎の原爆慰霊に関係者を派遣してくることはなかった。
 原爆投下を戦争行為としているからで これを覆して 世界一の大国たるアメリカが 原爆投下を戦争犯罪とみとめれば 核武装に反対する平和運動に大きく寄与することにもなる。
 トランプが原爆投下を謝罪してもアメリカの国益を害することはない。
 それどころか、現在9か国の核保有国、イランやサウジら核保有の候補国にたいして影響力をもつことができる
 ロシア・ウクライナ戦争でノーベル平和賞もらえなくとも 原爆投下への反省という勇気ある発言によって 案外 トランプにノーベル平和賞があたえられるかもしれない。

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posted by office YM at 09:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする